Agile Mind for XP《27》コードの共同所有(Collective Code Ownership)

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Smalltalk use: better "Agile Mind for XP"

コードの共同所有 (Collective Code Ownership)

《著》真樹育未・小粒ちゃん+∞《監修》小泉ひよ子とタマゴ倶楽部
第1版♪2001/04/27

■ 概要

この連載では、XP によるオブジェクト指向プログラミングへの扉を開きます。

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コードの共同所有(Collective Code Ownership)

コードの理解に必要な情報は、ペアの組換えによって伝達されます。熟達者とペアを組むときに、意味不明なコードはすべて明確になります。すると、誰もが自由にコード変更できるようになり、テストケースがその正当性を保証します。

コードの共同所有には、2つの段階(導入/維持)があります。まず「物理的な共有」で、一か所にまとめられた(バックアップを除く)リソースにいつでも誰もがアクセス(参照)できる状態を目指します。次に「論理的な共有」で、チーム全員がリソースの内容を理解/変更できる状態を目指します。そして、あるべき状態の維持に努めます。というのは、開発が継続される限り、新たに追加/変更したリソースには「理解できない」部分が含まれるからです。やがて、ペアプログラミングによって解消されるので、なにも心配はありません。

また、別の効能として(顧客を含む)チーム全員の注目が集まり、品質の維持/向上が期待できます。それを示すメタファーが「アイドルの表情」です。つねに大衆の目に曝されると、デビュー当時と比べ洗練されるのが分かります。また、禁煙を公言して、自身にプレッシャーを与えるのも、同等の心理的な効果によるものです。

Last updated♪2009/08/12