Python.use(better) #prime: step01x -- if not n%e: break

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Python.use(better)《Python3.1》

prime: step01x -- if not n%e: break

《著》森こねこ、小粒ちゃん@湘南組《監修》小泉ひよ子とタマゴ倶楽部
第0版♪2001/03/02 ● 第1版♪2003/05/23 ● 第2版♪2004/06/01 ● 第3版♪2009/02/28

課題を作成する過程を通して「数値演算」の理解を深めます。
※ Python1.5 で作成した例題を、Python3.1 で再構成しました。

モジュールを起動する

■ 動作を確認する

モジュールを起動して、各ステップの動作を確認するには、

$ python -i prime.py
>>> do()
...
1: step01x -- if not n%e: break
...
>>> do(1)
>>> # -------------------------------------------------- step01x
>>> for e in range(30):
    if isPrime(e): print(e,end=",")
else:
    print("#")

0,1,2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,#
    
関数 do の実引数に各 step の番号を指定します。 step01 では、30 未満の素数を列挙するとともに、各項目が「,」で区切られて出力されます。ここでは、末尾に「#」を出力させて、すべてが出力されたのを確認します。
■ 何が問題か
出力には、素数でない 0,1 が含まれるので、改善の余地があります。

コードの解説

関数 isPrime は、
    from math import sqrt

    def isPrime(n):
        r = False
        m = int(sqrt(n))
        for e in range(2, m+1):
            if not n%e: break
        else:
            r = True
        return r
指定された引数 n が素数かどうかを判定して、その結果をリターン値にします。変数 r は、関数のリターン値(真理値)を保持します。return に続く式 r を評価して、その結果をリターン値にします。
■ #1: import 文
n が素数かどうかを判定するときに、n の平方根に至るまでの約数を調べれば十分だと分かっています。ところが、既存の組み込み関数には、平方根を求める機能がありません。そこで、平方根を求めるのに必要なモジュールを取り込む必要があります。 任意のモジュールを取り込むには、from/import 文を利用します。
    from math import sqrt
    ...
        m = int(sqrt(n))
from に続くモジュール math の中から、import に続く変数 sqrt を介して、関数オブジェクトを参照できるようになります。 関数を呼び出すには、
>>> sqrt(2)
1.4142135623730951
呼び出し演算子 () の中に実引数を指定します。関数 sqrt のリターン値は実数なので、組み込み関数 int を介して整数 m が得られます。
■ #2: break 文
2 以上 m 以下の整数の中に、引数 n の約数があると(その定義から)引数 n は素数ではありません。
        for e in range(2, m+1):
            if not n%e: break
        else:
            r = True
if に続く条件式 not n%e を満たすときは、引数 n は e の倍数(n%e == 0)なので、for ブロックの処理を中断 break します。このとき、n は素数でないので、変数 r は初期値 False のままです。 すべての整数 e に対して for ブロックを実行した後で、else ブロック内のコードを実行します。このとき、n は素数であるので、変数 r に True を設定します。
《Appendix》テストケース
def ex_isPrime(local, n):
    source = (
'''for e in range({0}):
    if isPrime(e): print(e,end=",")
else:
    print("#")
'''.format(n),
)
    for e in source:
        print_(e, local)
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Last updated♪2010/05/19