例題で学ぶデザインパターン #2.1: JTree を利用する
例題で学ぶ Jython/Swing デザインパターン《Jython2.5》
JTree を利用する
《著》越智ことり＋小粒ちゃん《監修》小泉ひよ子とタマゴ倶楽部
第１版♪2003/05/23 ● 第２版♪2009/04/03
■ 概要
アプリケーションを作成する過程を通して、Jython/Swing によるデザインパターンを習得します。
この課題では、Swing/GUI を使って階層構造を持つ情報を提示します。〈GoF〉Composite/Iterator/Visitor/Command パターンを導入すると、if/for 文によるコードの汚染、配列の境界問題が解消されるので、要求仕様の変更にも柔軟に対処でき、簡潔で見通しの良いコードを記述できるようになります。
《Note》JPython1.1.x/Jython2.1.x 用に作成したセミナー課題を、Jython2.5 で再構成しました。
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事例：モジュールを起動する
モジュールを起動すると、次のようなウィンドウが現れます。
$ jython2.5b3 -i step01/TreeEx.py
ツリー JTree を構成する各ノードを選択すると、部分ツリーが表示され（必要なら）スクロールバーが現れます。たとえば、ノード colors を選択すると、その傘下に４つの項目（blue, violet など）が表示され、右側にはスクロールバーが現れます。
事例：Java の世界を Jython から観察する
実行中の Java アプリケーションの状態を、Jython の対話モードで確認できるので便利です。
>>> view = Xview
>>> type(view)
<type 'javax.swing.JTree'>
大域変数 Xview を介して、JTree を参照できます。
>>> node
colors
すると、選択した子ノード lastPathComponent は、colors だと分かります。
>>> list(node.children())
[blue, violet, red, yellow]
さらに、子ノードの傘下 children には、４つの項目が含まれるのが分かります。これらの項目は、選択したノードによって異なります。
事例：コードの解説
■ モジュール：TreeEx.py
from java.awt import BorderLayout
from javax.swing import JFrame
from javax.swing import JPanel
from javax.swing import JScrollPane
from javax.swing import JTree
from sys import argv
class Window(JFrame):
def __init__(self, title, **keys):
global Xview; Xview = \
tree = JTree()
tree = JScrollPane(tree)
コンストラクター JTree の引数を省略すると、ツリーには初期設定された項目（JTree/colors など）が含まれます。
panel = JPanel(
layout = BorderLayout(),
)
panel.add(
tree, BorderLayout.CENTER,
)
super(self.__class__,self).__init__(
title = title,
contentPane = panel,
defaultCloseOperation = JFrame.EXIT_ON_CLOSE,
)
def open(self, x=0, y=0, w=150, h=100):
self.bounds = x, y, w, h
self.visible = True
## ----------------------------------------
def ex(*args):
window = Window(title = "Step 01:")
window.open(800, 100, 200, 150)
## ----------------------------------------
Xmodel = Xview = Xwindow = None
if __name__=='__main__':
ex(*argv)
