ソースコード:keys()
(メソッド dict.keys に相当する)メソッド keys の定義を含む、ソースコードの断片を次に示します。
# IronPython-1.1.2/Src/IronPython/Runtime/Dict.cs
[PythonType("dict")]
public class Dict : ... IDictionary
メソッド keys では、メソッド DictOps.Keys の実引数に、this を指定しています。これは、内部クラス DictOps ですべての操作を実現しているので、それに自身 this の処理を委ねるためです。このとき(Dict のインスタンス)this は、インターフェース IDictionary の規定に従うものとします。
《参照》インターフェイス IDictionary:詳細は、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/system.collections.idictionary.aspx を参照してください。
internal static class DictOps {
static object nullObject = new object();public static List Keys(IDictionary
public static object ObjToNull(object o) {
if (o == nullObject) return null;
return o;
}
静的メソッド Keys では、変数 l が、そのリターン値を扱うために、リスト List を保持します。すると、次のような構造が見えてきます。
List l = ... self.Keys ... // IDictionary.Keys
...
return l;
プロパティー IDictionary.Keys を利用しているのが分かります。
ここでは、どのようにしてリストが得られるか(how)は知らなくても、それを使ってなにをしたいか(what)を理解できれば、十分です。self.Keys と同じ要素を持つリストが欲しいときに、List.Make を利用するだけです。