ソースコード：values()

（メソッド dict.values に相当する）メソッド values の定義を含む、ソースコードの断片を次に示します。

# IronPython-1.1.2/Src/IronPython/Runtime/Dict.cs

    [PythonType("dict")]

    public class Dict : ... IDictionary ... {

        ...

        [PythonName("values")]

        public List values() {

            return DictOps.Values(this);

        }

メソッド values では、メソッド DictOps.Values の実引数に、this を指定しています。これは、内部クラス DictOps ですべての操作を実現しているので、それに自身 this の処理を委ねるためです。このとき（Dict のインスタンス）this は、インターフェース IDictionary の規定に従うものとします。

    internal static class DictOps {

        ...

        public static List Values(IDictionary self) {

            return List.Make(self.Values);

        }

静的メソッド Values では、リターン値になるリストを生成するために、プロパティー IDictionary.Values を利用しているのが分かります。
ここでは、どのようにしてリストが得られるか（how）は知らなくても、それを使ってなにをしたいか（what）を理解できれば、十分です。self.Values と同じ要素を持つリストが欲しいときに、List.Make を利用するだけです。