第7章 オセロゲーム(trinity/hexagon)8/24, IronPython
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IronPython で学ぶ WPF プログラミングの世界
等方向に隣接するオブジェクト群を検出する
ゲーム版に生息するオブジェクト群は、自分と隣接する存在だけを知っています。また、これらのオブジェクト群はマトリックス管理のもとで、特定の座標系には依存しません。
相手の領地を奪うときには、特定の方向に自分の領地があるかを知る必要があります。その場合にも「オフセット」を使って、任意の方向にある他のオブジェクト群の存在を把握できます。
たとえば、左下方向にあるオブジェクトを知るには、オフセット位置3にあるコレクション内の要素だけを、順に参照すればよいことが分かります。
《TIPS》伝統的な手法(2次元配列などを使う)と比べてみるのも一興です。ここで着目して欲しいのは「要求仕様の変更に際して柔軟に対処できるか」ということです。もしそうでないなら、再考の余地があります。□
オリジナル仕様に準拠した(Smalltalk/Smalltalk 版、Swing/Jython 版)では、隣接するオブジェクト群をコレクションを介して管理しています。すると、今回の仕様変更では、その要素数が8から6へと変化しただけだと分かります。つまり、要求仕様の変更に際して、柔軟に対処できることを再確認したことになります。
class Ostone(object):
def mouseUp(self, sender, e):
self._turnOff()
self._reset()
off, on = self.offColor, self.onColor;
s = self.shape.Stroke ;
self.shape.Stroke = (off, on)[s == off]
self._setUp()
self._turnOn()
マウス操作をしたときに、等方向に隣接するオブジェクト群を強調(色の変化)します。
def update(self, offset): self._turnOff() target = self.neighbors[offset] if target: self._setUp([self]+target._detect(offset)) self._turnOn()
マウス操作に伴って、等方向に隣接するオブジェクト群を強調(色の変化)します。これらの変化は、時計回り(反時計回り)に on/off を繰り返します。
def _detect(self, offset): s = [self] pivot = self.neighbors[offset] if pivot: s += pivot._detect(offset) return s
同じオフセット値 offset を持ち、等方向に隣接するオブジェクト群を順に獲得します。これを再帰呼び出し _detect によって実現しています。
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