Oh 脳《138》続々・Java 原人、現れる -- 君の名は Go
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続々・Java 原人、現れる -- 君の名は Go
♪セミナーの枕で紹介した小ネタ集です。息抜きや話題作りにどうぞ (^.^)
とある国で(アナログ)ウォークマンに興じる人々を見掛けたとします。
すると「iPod があるのに…」とつい口にしたくなる、そんな心境でしょうか…。
「歴史は繰り返す」とは、よく言われることですが、
鳩山政権のゴタゴタには、細川政権末期のデジャビューを見る思いがします。
違いは、政権を奪回すべく自民党の支持率が再浮上する気配すらないことです。
Scala や Go に傾倒して、支持率が急浮上する様子をみると、
90年代末期を彷彿とさせ、Java のデジャビューを見る思いがします。
確かに、Java が抱える問題点のいくつかは解消されますが、
残された問題点の多くは、Scala や Go にも継承されたままです。
セミナーでは「鉄道のパラドックス」を引き合いにして…
ブックマークに反映される支持は「新たな発見」の声であって、
「何を今さら」という声がそこに反映されることはなく、
それを支持する輪に加わると、最先端にいるかのような錯覚に陥ります。
また「天動説 vs. 地動説」を引き合いにして…
天動説を支持したのは、当時の最先端を担う知識階級であって、
圧倒的な少数派が説く地動説には目を伏せるかのように、
火星の逆行現象を解明する、修正した天動説モデルへと傾倒します。
確かにそれは、天動説の延命措置としては効果的だったものの、
皮肉にもそれが、地動説の理解を遅らせる原動力のひとつになったものです。
かつて、COBOL プログラマーが VB に流れ、VB プログラマーが Java に流れ、
今や「レガシーシステム」として不動の地位を、Java が継承しつつあります。
C++ に飽き足らない不満(欲求)が、Java を生み出す原動力になりました。
しかし、Smalltalk や Eiffel を知っていると、Java に目新しいものはなく、
むしろ、その問題点に注視して、その将来を危惧するあまり、
「Java 原人現れる!ミッシングリングの発見か」と話題にしたものです。
90年代末、急速に Java へと傾倒する動きに警鐘を鳴らすべく、
Java が抱える問題点は理解されず、ようやく今頃になって、
Scala や Go を生み出す原動力にもなった、Java が抱える問題点の多くは、
あの当時と大差ありません。
ですから、
00年代末、Scala や Go へと傾倒する動きに警鐘を鳴らすべく、
これらが抱える問題点が理解されるのは、まだ先の未来に託すしかなく、
さらなる次世代のプログラミング言語の誕生まで待つしかありません。
Scala や Go は、ハイブリッド型 OOP の延命措置には効果的でも、
皮肉にもそれが「純粋な OOP」の理解を阻む原動力のひとつになりかねません。
Eco プームに後押しされるかのように、
ハイブリッド車から電気自動車への移行が進む現実と照らして、
ハイブリッド型 OOP から純粋な OOP へのパラダイムシフトには、
まだまだ時間が掛かりそうな「お寒い気配」を感じる、今日この頃です。
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