ボタンを設定する

JButton は、それを選択したときの処理を規定するのに、便利な機能を提供します。ボタンにテキスト/画像を表示するなら、次のように、

    public JButton(String text, Icon icon)
public void setText (String text)
public void setIcon (Icon icon)

コンストラクター JButton(String,Icon) が便利です。また、インスタンスを生成した後で、メソッド setText(String)/setIcon(Icon) を利用しても同じ効果が得られます。
他の記事「JavaBeansの美味しい煎り方」で紹介したように、キーワード引数を利用すると便利です。そこで、

    view = JButton( 
text="What time is it now?",
icon=ImageIcon("icons/clock-icon.gif"),

キーワード引数 text= の後にテキスト text を設定して、キーワード引数 icon= の後にアイコン画像 icon を設定します。これは、次のコードと同じ効果が得られます。

    view = JButton()
view.setText("What time is it now?")
view.setIcon(ImageIcon("icons/clock-icon.gif"))

さらに、Jython 流を貫くなら、次のようになります。

    view = JButton()
view.text = "What time is it now?"
view.icon = ImageIcon("icons/clock-icon.gif")

《Tips》Jython では、JavaBeans に準拠したリソースに対して、インスタンスを生成するときにキーワード引数で値を初期設定したり、メソッド呼び出しでは冗長な set/get を省略できます。そのため、Java と比べて、簡潔で見通しの良いコードを記述できます。